外商
またまた本の紹介です。
今月はどうにもこうにも身体が動かず・・・で。
それでも、こちらの作品は幣サイト(ブログ)のテーマに合っていると思われます。
DVDか何かも出ているはずなので、ご存知の方もあられるかと思いますが、『上流階級 富久丸百貨店外商部』高殿円 著 です。(追記:残念ながらドラマ化はされたようですが、DVD販売の情報が得られませんでした。2019年2月1日現在 こちらの本文は自動予約で書いていました。失礼致しました。)
関西を舞台にある百貨店の外商部に配属された主人公の成長とその顧客、周りの人々との交流などを描いた物語です。
アテクシは大阪出身ですが、兵庫県にはずいぶんとなじみがあり、その中でも自身がよく知っている場所がたくさん出てきて、現在関西を離れて暮らしている者にとっては懐かしい情景が浮かびます。
外商のお話ですから豪華な品物のことも出てきます。
ビキューナ(物語の中ではもっとシャレた?正式名称?かどうかわからないが???表現が違いましたが。「ビクゥーナ(あるいはビクーニャ)」と表記していたような???) )
「私、アルパカが最高だと思ってたわよ!」というあなた! やっぱりあるところにはあるんですねー、もっと高級な生地が・・・。(追記:最近は『サステナブル』ということで、ハイブランドも動物に負荷をかけないという運動が広まり、皮革製品の製造をしないところも出てきました。ビキューナに関しては自動車が買えるくらいの高額なものは希少ですので、100%ではなく、ほんの何パーセントを使用したジャケットなどは近年出てきてはいます。)
アテクシも15年前くらいに知人から贈り物として戴いたことがあります。 あの頃はちょっと頭が足りなかったので、がんがん使っておりました。(今も頭はお花畑~♪だが、物は大事に扱うようになった。← 育ち悪いっスね。当時は猫に小判だったのさ!)
「え゛ーーー?シモンズって最近介護ベッドって作っているんだっけ~?」な感じでどうかな?って思ってたけれども・・・「もっとすごいのあるの~?」というあなた! いろいろあります。
文中には英国紳士の傘の話も出てきたり(なぜ傘を巻く専門の人がいるのか?など)とてもおもしろい内容盛りだくさんです。
またアテクシは常々「お金持ち イコール 上品」だとか「芦屋に住んでいるから裕福」(東京の松涛あたり・・・というのとは少し範囲が異なる。 だって芦屋って市だからさ。 それをいうなら六麓壮とかね。 (全国の皆さんの誤った見解はけっこうあり。)などという考えなどは誤りだと思っていて、そういったたぐいの話も出てきてニヤリとする場面も。
*類似にはヒガシでいうところの港区民税金滞納者が多いというまことしやかな噂もささやかれている件について。(苦笑)
ですが、本当に品の良いお客様のお話もあって、大変勉強になることも。
きれいで上質な物に囲まれて「お素敵☆」な気持ちになれて、現実逃避できる物語です。
その中で主人公の心の葛藤なども描かれていて、資本主義社会のあり方なども問われる本です。
だけど、外商とのご契約がないご家庭の人でも、ショーウインドーを見なくても、作中でいきいきと動き回るキャスト達や贅をつくした光り輝く品物の数々を想像するだけで、楽しい時間を頂戴した気持ちにもなれそうです。
本も(こころの)目の保養になるものですね。
#外商のお仕事
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