盛り塩

ずいぶん前に身内の不幸がありまして・・・葬儀の後、自宅に帰って来たのは私ひとりだったので、「あ!塩・・・。」と思った瞬間、浄土真宗では塩が不要ということを思い出しました。

で、塩について・・・

最近のスピチュアルブームでお清めの塩などを家にも置く人が増えているんだとか・・・。

しかし、本日のお話はそっち系ではなくて、バーや飲食店の玄関の前でよく目にするほうの盛り塩のことです。

盛り塩の始まりは晋の時代に初代皇帝が中国を統一した頃という説があります。

その皇帝、何千人もの美女をかこっていたといわれ、現代の世の殿方も羨ましい限りだと思われるでしょう。

皇帝は毎晩その美女達の家を渡り歩くのですが、それだけたくさん女性がおれば同じ人の所に二度目に訪れるのはよくて何年も先で、女性も待ちくたびれてしまいます。

そこで、ある美女はこんなことを試みます。

皇帝の移動手段は牛車ですから牛が止まると皇帝も止まると考え、牛が好む塩を家の前に置きました。

すると塩をずっと舐め続ける牛、今夜はここで・・・と皇帝はその女性の家に毎夜通うことになり、この美女は皇帝の寵愛を一身に集めることが出来ました。

この話がもとで、盛り塩はお客が来る、福を招くというように考えられ、定着したといわれているのだそうです。

ちなみに私の知り合いのお店さんのスタッフの女性は、この盛り塩担当で、「オーナー、今日も○○組の事務所の前に(お店は繁華街なのでそういった場所にも近いのだ)置いてあるやつみたいに盛り塩はピーンととがらせて高く高くしてみましたえ。」などとそれをこしらえることに妙にこだわりをもっておられるようです。(笑)

なぜとがらせなければならないのか?

なぜ高く盛らなければならないのか?

なぜ○○組を見習うのか?

謎の多い人です。(笑)

だけどそのお店のことを繁盛させたい気持ちは伝わります。

道楽ヲンナの成れの果て

贅沢という病に罹患し、これはもう一生完治しないものだと諦めた。 ただ『贅沢』の定義は人それぞれだ。 潤沢な資金があるのが前提? そんなところで生きていない。 森茉莉のように生きたい。 一枚の絵を観て綺麗だなと立ち止まる。 そんな人になりたいが、心が豊かでないとなかなかそうはゆくまい。 花を愛でる(めでる)気持ちがあるか? 動物と親交を持つことが出来るか? ソンナヒトニナリタイ。