「贅沢貧乏」 森茉莉さん

弊サイトのTOPページにはブログの説明文として森茉莉さんの名前があります。

彼女の著書には「贅沢貧乏」があります。

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本文もまたアテクシが他で書いた「使いまわし記事」となりますが、見にいらして下さった方々にお手数をかけないよう、本日はあえてこちらできちんとアップ致します。


森茉莉は森鴎外の娘であることはご存知かと思われますが、当然かなりのお嬢様であります。

父鴎外に溺愛され贅沢な暮らしをしておりました。

結婚、渡仏、離婚・・・まぁいろいろとあるわけです。

作家としては54才からのデヴュー。

ですが、最後は安アパートでごみに埋もれて死ぬんです。


これだけを聞いたらなんと哀れな・・と思われますが、意外とご本人はそうでもないようです。

なぜなら精神的に豊かな人だったからです。

清貧とかいうちょっと貧乏くさい言葉で表されるものでもなく・・・。


ここでちょっぴりご興味を持った方がいらっしゃればおススメの本があります。

群ようこ著『れんげ壮』


著者は森茉莉の評伝エッセイも書いておられますが、現代の人にはこの『れんげ壮』が読みやすく、おもしろくてほんわかした気分になれます。


『贅沢貧乏』に憧れて月10万円で暮らすキョウコという女性のお話。

主人公はやはりアラフォーです。


都市部で暮らしていると忙しすぎて季節のうつろうこととか気にもとめないけれど、東京にも鳥の声や草の匂いを知られる場所でオーガニックコーヒーなんかをのんびり味わえる世界があるようです・・・。


いつもアテクシが何かひっかかっていることといえば、この本の中にあることかな?と思えるので、ご興味がおありの方は是非どうぞ♪


潤沢な資金があれば贅沢は出来るのだが、そういった「贅沢」の話ではないところが気になります。


お金は永遠のテーマではありながらも、あくまで俗っぽい(!)ところでの話ではなくて。

*俗っぽいのは大いに結構ではあるのですよ。

それをも享受し続けて参りましたから、アテクシ。


この本を読まなくても、最後の「読書メーター」サイトの皆さんのコメントをご参照されて、何かを感じて下されば幸いです☆


そして「例えどんな職業で、どれほどの収入(それがとっても少なくても)であっても、自分の足で立っている人は偉い」と思います。


また「口に糊するのはどのようなお仕事でも大変だ」


これは専業主婦・専業主夫の方々でも「業」とみなしてよいのでは?と思えることも多いです。

それらのお仕事を外注すればとんでもない金額になることをご家族の皆さんは気づいていない。

365日家族のために頑張ってくれているので、感謝しよう!


そういう意味では「逃げ恥」のドラマのテーマはよかったですね!

ところが、このことはもっともっと昔の酒井順子さんのエッセイの中にもあったのですねぇ!

機会があればまたお伝えしますね♪


私はお風呂でも本を読むので、びっちょびちょになるからもっぱら文庫派になってしまいました。

ですが・・・上記にご紹介した『れんげ壮』の装丁はかわいくてやはりほっこり致します。

その後、続編が何冊か出ております。

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道楽ヲンナの成れの果て

贅沢という病に罹患し、これはもう一生完治しないものだと諦めた。 ただ『贅沢』の定義は人それぞれだ。 潤沢な資金があるのが前提? そんなところで生きていない。 森茉莉のように生きたい。 一枚の絵を観て綺麗だなと立ち止まる。 そんな人になりたいが、心が豊かでないとなかなかそうはゆくまい。 花を愛でる(めでる)気持ちがあるか? 動物と親交を持つことが出来るか? ソンナヒトニナリタイ。