一期一会でもそうでなくなりそうでも

最近読んだ本。

原田ひ香さんの書かれるテーマがおもしろく、いくつかの作品にはまっていたことがあるが、最近は読んでいなかった。

さて、こちらの小説の内容とは全く関係がないお話で恐縮だが、少しおつきあい頂きたい。

私は出勤前にお茶を飲むのを習慣としていて、毎日同じお店で呼吸を整えてからでないと、勤務に入ることが出来ない。

この行為は自分がトップでいようが、使われている身であろうが、同じ。

要は過度の緊張をほぐすウォーミングアップみたいな癖である。

なんだかメンヘルみたいだが、仕方がないのである。

いつもお茶を戴くお店が閉店し、自分にちょうどよい雰囲気の静かであまり人がいない喫茶店が好みで(流行りのシャレオツなカフェや高級感漂う場所も行くには行くが、、、お店には悪いが、儲け度外視で趣味でされているようなヒマであまりお洒落すぎないお店が好み。特に出勤前はね。)しばらくカフェ難民のような状態になり、困ったことよのぅ~と頭を抱えていたのだが、現在は100パー気に入ってはいないのだが、ようやく毎日通う場所は確保した。

ある日、閉店したお店で私と同じく日参されていた70オーバーくらいのご婦人とばったり道でお会いした。

そのお店でもたまにお声をかけて下さり、二言三言話す程度ではあったが、顔見知りになっていたのだ。

お互い顔だけ知っていて、名も知らぬ間柄だが、双方ともに少しだけパーソナルデータ(本来の言葉の意味は異なるが)を共有していた。

本当にほんの少し。

ばったり会って「あそこのお店が閉まって困ったわね」なんて会話をしつつ、ただそれだけで、別れ際に「またね」と、お互い名も知らぬまま、連絡先の交換もしないまま、それから何度かばったり会い、他愛もない話をすることが続いている。

わりと雰囲気の良いご婦人で、何やら話す内容も高尚な感じの方であるが、私はその方とばったりお会いするのをちょっぴり楽しみにしているのだ。

深く関わろうともしないけれど、このくらいがちょうどよい関係がいたく気に入っている。

ただあまりばったり会わなくなると、心配するかも。

「いつも病院帰りにランチをするお店を日替わりに変えている」と仰っておられたので。

そういう年齢のご婦人だからだ。

しかし、心配にはおよばない。

直近でお会いした時に、髪を素敵にカットされ、目下の私でも着ないようなノースリのワンピースをお召しになられ、「ヘアスタイルおかしくない?」と、やたらと手ぐしを入れておられた。

こういっては失礼かもしれないが、つまり若々しくなられたのだ。

だから大丈夫。

って、何が~?

ゆらぎ世代以上の方なら言わないのが礼儀。

ちょっとよいでしょ、こういった関係も。


この度の新型コロナウィルスに罹患された皆様と、感染拡大により生活に影響を受けられている地域の皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。

お出かけの際はご注意下さいませ。

時節柄どうぞご自愛下さいますようお願い申し上げます。

皆様が今日もご無事でありますように。


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道楽ヲンナの成れの果て

贅沢という病に罹患し、これはもう一生完治しないものだと諦めた。 ただ『贅沢』の定義は人それぞれだ。 潤沢な資金があるのが前提? そんなところで生きていない。 森茉莉のように生きたい。 一枚の絵を観て綺麗だなと立ち止まる。 そんな人になりたいが、心が豊かでないとなかなかそうはゆくまい。 花を愛でる(めでる)気持ちがあるか? 動物と親交を持つことが出来るか? ソンナヒトニナリタイ。